2016年10月11日

枕が低いと眠れず、寝ても息苦しくて何度も目が覚めるのは心臓の血管がつまる重大な前ぶれかもしれない

就寝時の息苦しさは冠動脈がつまる前ぶれ

夜寝るときに、「枕が代わると眠れない」というのは心配はありません。しかし、「いつもと同じ枕なのに息苦しくて眠れない」「枕を高くしたら落ち着いて眠れた」という症状のある人は、心筋(心臓の筋肉)に血管を送る冠動脈がつまりかけていると考えられます。

動脈硬化(動脈の老化) が原因で冠動脈の内腔(内側の内腔が狭くなると、心筋に十分な血液が送られなくなります。血液が十分に送られなくなると心筋の働きが衰え、血液を送り出す心臓のポンプ作用も弱まります。

体を水平にして寝ていると、心臓の位置は低くなるため、全身の静脈の血液は心臓に戻りやすくなります。しかし、ポンプ作用の衰えた心臓には、戻ってきた血液を送り返す力がありません。そのため、静脈の血液が停滞し、肺にうっ血が起こって息苦しくなるのです。

枕を高くして上半身を起こせば、静脈の血液が心臓に戻りにくくなります。それに加え、重力の影響で肺のうっ血が解消されます。その結果、心臓の働きに余裕ができて、呼吸がらくになるのです。

このように、横になっていると息苦しく、上半身を起こすと呼吸がらくになる症状を「起座呼吸」といいます。眠ってもすぐ息苦しくなって何度も起きてしまうという場合も同様です。

起座呼吸は、冠動脈がつまっているときに限らず、心臓のポンプ作用が低下する病気で起こりますが、心臓の血管がつまりつつある重大な前ぶれでもあるのです。

冠動脈のつまりは大病につながる

では、冠動脈がつまるのを放置していると、どんな病気になるのでしょうか?

まず、冠動脈が少しずつつまって心筋への血流が一時的に不足すると、狭心症になります。狭心症の発作が起こると、胸がしめつけられたり、圧迫されたりするような強い痛みを感じます。

冠動脈のつまりがさらに進み、血管が完全につまってしまうと、今度は心筋梗塞が起こります。血管がつまった先の部分には血液が送られなくなるため、その部分の心筋は壊死を起こしてしまいます。

心筋梗塞の発作が起こると胸を焼け火ばしでえぐられるような激しい痛みが30分以上続きます。突然死につながることも珍しくありません。

冠動脈のつまりは、こうした生命にかかわる大病を招きます。しかし、前ぶれを早めに発見して、食生活の改善や運動不足の解消といった対策を取れば、狭心症や心筋腱塞を防ぐことも可能です。ちょっとした前ぶれを見逃さず、冠動脈をつまらせない対策が命を守ります。
posted by 突然死 at 17:02 | Comment(0) | 心臓
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