2016年10月08日

心臓病の前ぶれを見逃さない

脳血管疾患を上回る心臓病の死亡者数

突然死を起こす原因は複数ありますが、最大原因といえるのが、心臓病です。

心臓病は、1985(昭和60)年を境に、脳梗塞などの脳血管疾患の死亡率を上回るようになりました。厚生労働省の調査によれば、2008(平成20)年には脳血管疾患による死亡者数が12万6000人なのに対し、心臓病が原図の死亡者数は柑万4000人に上りました。しかも心臓病の死亡者数は、ここ数年増加傾向にあります。

心臓病による突然死を防ぐには、心臓の異常をいち早く察知し、適切な治療を受けることが何より肝心です。では、どうすれば、心臓病の有無を知ることができるのでしょうか。

最も有効なのは、やはり定期的に検診を受けること。そして、心臓病の前ぶれに気づくことです。

みなさんは、突然襲う心臓病に前ぶれがあるのかと思うかもしれません。しかし、心臓の異常は全身に影響を及ぼすため、どんな心臓病にも必ず体のどこかに前ぶれが現れるのです。

動悸と息切れが同時に起こった場合

心臓病の前ぶれというと、真っ先に思い浮かぶのが「動悸・息切れ」でしょう。動悸とは、胸がドキドキと高鳴る症状。専門的にいえば、普段はあまり気にしていない心臓の動きを自覚し苦痛を感じる状態のことです。
ひと口に動悸といっても、その症状や原図はさまざまです。その中でも、日常よく経験する動悸l、は、不整脈によるものが多くなっています。

例えば、心臓の拍動が1つ抜けたように感じたり、心臓が短時問止まったように感じたり、心臓の拍動が突然遠くなり心臓が飛び跳ねているように感じたりする動悸は、不整脈が原因と考えられます。不整脈による動悸は、心臓病がある場合はもちろん、心臓に異常がない場合にも認められることがあります。したがって、動悸だけでは、心臓病の有無をはっきりと判定することはできません。

心臓病がある場合には、動悸以外の症状も封切れます。特に、体を動かしたときに、激しく息‥切れすることが多くなります。息苦しくなるのは、さまざまな心臓病によって心臓の働きが弱っているためで、いわゆる心不全の状態になっているのが原因です。

逆に、心臓病がない場合には、息切れを起こすことはまずないと考えられます。

そこで、単純に考えれば、激しく息切れがして、同時に動悸を感じる場合には、なんらかの心臓病にかかっているといえます。反対に、動惇がしているときに息切れを感じなかったり、運動をしても動悸の程度が変わらなかったりm、逆に軽くなったりしたときには、心臓病の心配はないと考えていいでしょう。
前ぶれが併発したら早めに医師の診断を
心不全の状態になると、動悸や息切れだけでなく、体のところどころにその兆候が現れます。そうした前ぶれをいくつか桁介しましょう。

まず、あげられるのは、足や顔のむくみ、夜問に2回以上トイレに立つ夜問頻尿です。心不全になると、心臓のポンプ機能が低下しているため、全身に十分に血液を送り込めなくなっています。そのため、全身に水がたまり、足や顔にむくみが現れます。

ところが、夜は布団に横たわるため、体は水平になります。すると、むくみの原図となる水分が血管に入り、血液が水分で薄められて全体量が増加します。腎臓はこの余分な水分を抑僻しようとするため、夜問の尿の量が増えるというわけです。

もちろん、健康な人でも寝る前に水分を大量にとれば、夜中にトイレに行きたくなります。また、前立腺肥大をもっている人も夜問頻尿が多いでしょう。こうした原因がないのに、夜中に2回以上トイレに行くという人は、心不全の疑いがあります。

また、心不全の前ぶれとしては、急な体重の増加や食欲不振、手足の冷え、全身のだるさ、咳や声のかすれ、舌裳・手の甲・首すじの静脈の浮き上がりなどがあげられます。

咳や声のかすれなどは、心臓とは関係ないように思われますが、全身への動脈血の拍出が弱まると(左心不全という。肺への静脈血の拍出が弱まるのは右心不全)、肺や気管支の粘膜がうっ血して咳が出たり、のどにある反回神経が圧迫されて声がかすれたりするのです。風邪でもないのにのどに異常を感じる人は、心不全のおそれがあります。

こうした症状が併発するようなら、心不全の初期段階に入ったと考えられます。早めに専門医の診察を受けるようにしてください。
posted by 突然死 at 18:49 | Comment(0) | 心臓
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